ソーシャル・キャピタル研究会(2023年12月28日(木)19時30分~21時 Zoom開催)
講師:今村晴彦・長野県立大学大学院健康栄養科学研究科准教授 *終了しました

昨年12月よりまちづくりをテーマに開催してきましたが、12月は実装科学からみたまちづくりをテーマに研究実装の統合フレームワークCFIRについてのガイドブックを翻訳された今村晴彦先生からご講義いただきます。なお、ガイドブックの邦訳は以下から無料でダウンロードできます。
https://www.radish-japan.org/resource/cfirguide/index.html

演題:「実装科学と社会関係資本ーまちづくりと健康づくりの観点から」

慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 博士(政策・メディア)

【研究スタンス】
ソーシャル・キャピタル(コミュニティのちから)をキーワードとした「健康まちづくり」の研究を行っております。これまで、①フィールドワークによる実態把握、②社会疫学的手法による効果検証、③実装科学(Implementation Science)に基づく活性化戦略の構築、などに取り組んできました。特に、行政の専門職と住民組織との協働・共創に着目しており、長野県の「健康長寿」の礎とされる保健補導員活動の研究が、研究活動の原点です。最近では、行政におけるデータ(KDBデータ等)の有効活用や、メンタルヘルス早期相談・介入の社会実装研究などにも参画しています。
 研究のスタンスとして、地域に根差した「実践的な活動」と「科学的な検証」の双方を重視しており、関係者とともに考え、ともに創りあげる研究を心がけています。実は根底にあるのは、民俗学的探求です。いま、社会は地域でよりよく生きるための「言葉」を失ってきていると感じます。柳田國男が民俗学という学問を通して経世済民を希求したように、私も究極的には、人が人らしくいられる社会を問い続けていきたいと考えています。

【研究分野・研究キーワード】
研究分野:ライフサイエンス、人文・社会/民俗学
研究キーワード : 健康まちづくり 、実装科学 、普及と実装科学 、社会疫学 、ソーシャル・キャピタル 、コミュニティ 、区組織活動 、住民組織 、データサイエンス 、メンタルヘルス

【主要論文・著作】
・Smoking cessation interventions and implementations across multiple settings in Japan: a scoping review and supplemental survey
Tomomi Nagasawa, Junko Saito, Miyuki Odawara, Yuki Kaji, Keiichi Yuwaki, Haruhiko Imamura, Kazuya Nogi, Masakazu Nakamura, Taichi Shimazu
Implementation Science Communications 4(146) 2023年11月 査読有り
・ソーシャル・キャピタルによる孤独・孤立の予防
今村晴彦
都市問題 114(7) 53-61 2023年7月
・コミュニティのちから―“遠慮がちな”ソーシャル・キャピタルの発見
今村 晴彦, 園田 紫乃, 金子 郁容 (担当:共著)
慶應義塾大学出版会 2010年6月20日 (ISBN: 4766417526)


参加申し込み方法

以下の申込みフォームから事前申込みをお願いいたします。
ご入力いただいたメールアドレス宛てに 12月27日(水)までにZoomの招待URLをお送りいたします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSff5twYm4rYAEBM8sp0QSHYaypGieLircW69wYvAOQgVUW9WA/viewform

これまでの研究会と今後の予定

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