ソーシャル・キャピタル研究会(2024年5月28日(火)19時30分~21時 Zoom開催)
講師:安發明子・フランス子ども家庭福祉研究者

本年2月からは社会関係資本の規定要因について1年がかりで考えていきます。5月はフランスで社会福祉の実践と研究をされている安發明子先生を御招きし、昨年上梓されたご高著『一人ひとりに届ける福祉が支えるフランスの子どもの育ちと家族 生きることが「自己責任」でない社会へのたたかい』(かもがわ出版刊)に基づいてご講義いただきます。社会関係資本の規定要因としての制度とそれを運用する個人のあり方がいかに重要かを改めて考えさせられる内容です。

演題:「一人ひとりに届ける福祉が支えるフランスの子どもの育ちと家族 生きることが「自己責任」でない社会へのたたかい」

【研究分野・研究キーワード】
キーワード:子どもの福祉、家族政策、子どもの権利、教育、社会的養護、親をすることへの支援、周産期ケア


【講師ご略歴】
https://akikoawa.com/profile/
1981年鹿児島県生まれ。小学校時代4年間をスイスで過ごし、スイスの小学校に通う。一橋大学社会学部卒業。学生時代に学習ボランティアとして訪れた児童自立支援施設で衝撃を覚え、全国とスイスで児童保護分野の機関のフィールドワーク調査を行い、日本とスイスの子どものライフヒストリーを描いた『親なき子』(島津あき、金曜日)を出版。

生活保護ワーカーとして働いたのち2011年渡仏。フランス国立社会科学高等研究院健康社会政策学科修士、社会学修士。フランスで妊娠出産をし、日本人の夫、6歳の娘と暮らす。フランスの子ども家庭福祉分野の調査をしながら日本に発信を続けている。すべての子どもたちがしあわせな子ども時代を過ごし、チャンスがある社会をめざして活動している。日本からの視察や調査のコーディネートや通訳、オンライン講演も多数。日本学術振興会特別研究員2023-2025。

2018年9月 フランス国立社会科学高等研究院 社会学科修士課程修了「パリ郊外の社会的養護—どのように社会化を経験するのか」
2017年9月 フランス国立社会科学高等研究院 健康・社会政策学科修士課程修了「パリ郊外の子どもの育ち-施設の子どもから見た家族・学校・福祉」
2005年3月 一橋大学社会学部卒業


【最近の論考と編著書、その他】
興味深い録画がこちらから視聴できます。 https://akikoawa.com/videos/

・2024年1月 『ターラの夢見た家族生活 家族をまるごと支えるフランスの在宅教育支援』サウザンブックス 翻訳
・2023年8月 『一人ひとりに届ける福祉が支える フランスの子どもの育ちと家族』かもがわ出版
・2023年7月 『子ども白書』日本子どもを守る会編、かもがわ出版、pp.54-57、「フランスの『子どもの意思を尊重する方法』ー『子どもの権利』の理念を実現させるために」
・2022年3月 『「健康で文化的な生活」をすべての人に』自治体研究社 河合克義、浜岡政好、唐鎌直義監修、2022年3月 9章 「フランスにおける子ども家庭福祉と文化政策」分担執筆
・2007年 日本とスイスの施設で暮らす高校生たちについてのルポルタージュ『親なき子』(ペンネーム島津あき)金曜日社


【講師からのメッセージ】
すべての子どもが幸せに育つことができる社会を目指し活動しています。人権と尊厳を守る福祉はどのように実現することができるのか?
フランスで得られたヒントを紹介し、みなさんと話し合えることを楽しみにしています


参加申し込み方法

参加費は無料です。申込みフォームから事前申込みをお願いいたします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScpX_KmGREYcfkIvQYBcF504R6qMfdwZgfzXGT8fIAnMZDaNg/viewform
ご入力いただいたメールアドレス宛てにZoomの招待URLをお送りいたします。

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